バウスラスターとは?
ばうすらすたー
バウスラスターとは、船首(バウ)に設けられた横向きの推進装置で、船を横方向に動かして港での着離岸を補助する装置のことです。
バウスラスター(bow thruster)とは、船の船首部(バウ)に横方向(船の幅方向)に貫通させたトンネル内にプロペラを設置し、水を左右に押し流すことで船を横に移動させる補助推進装置です。「バウ(bow)」は船首、「スラスター(thruster)」は推力発生装置を意味します。
通常の船は主機関と舵によって前後・方向を制御しますが、低速時や停船状態では舵の効きが悪く、横方向への細かい位置制御が難しくなります。バウスラスターはこの弱点を補い、船首を左右に振ったり、船全体を平行移動させたりすることを可能にします。
バウスラスターが活躍する場面は以下の通りです。
- 港への着岸・離岸時の微速・横移動操作
- 強風や潮流が強い環境での位置保持
- タグボートを使わずに単独で桟橋へ接岸する場合
- フェリーや客船の定時・定位置接岸の精度向上
バウスラスターは主に電動モーターで駆動されるものと油圧式のものがあります。大型船ではバウスラスターに加えて船尾にも同様の「スタンスラスター(stern thruster)」が設けられる場合があり、これらを組み合わせることで船を自在に横移動させることができます。近年ではダイナミックポジショニングシステム(DPS)と連携して自動制御される高度な装置となっています。
使い方・例文
大型クルーズ船が港に入港する際、タグボートを使わずにバウスラスターを作動させて船首を岸壁に横付けしながら精密に接岸する光景がよく見られます。
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