ハチドリ科とは?
はちどりか
ハチドリ科とは、南北アメリカ大陸に分布する世界最小クラスの鳥の仲間で、空中停止(ホバリング)しながら花の蜜を吸う科です。
ハチドリ科(Trochilidae)は、鳥類のアマツバメ目に属する科で、南北アメリカ大陸のみに分布します。現在確認されている種数は360種以上と、鳥類の科としては最も種類が多い部類に入ります。
最大の特徴はホバリング(空中停止飛行)能力です。翼を毎秒50〜80回というきわめて速いペースで羽ばたかせることで空中に静止し、長くて細いくちばしを花の中に差し込んで蜜を吸います。この飛行方法はハチドリ科だけが持つ特殊な能力であり、胸筋が体重の30〜35%を占める高度に発達した筋肉によって実現しています。
体のサイズは種によって異なりますが、全長5〜6cmのマメハチドリは世界最小の鳥の一つとして知られています。羽毛は光の角度によって構造色でキラキラと輝き、緑・赤・青・紫など鮮やかな色彩を放ちます。
生態上の主な特徴は以下のとおりです。
- 蜜を主食とし、花粉媒介者(ポリネーター)として重要な役割を担う
- 体温調節のため夜間はトーパー(低体温休眠)状態になる
- 縄張り意識が強く、花の蜜場を積極的に守る
- 移動する種は長距離渡りを行う
生態系において植物の受粉を担う重要な存在であり、ハチドリと共進化した花は細長い管状の形状をもつものが多いです。生息地の減少や農薬による食料不足が個体数に影響を与えているとされています。
使い方・例文
南米エクアドルの雲霧林では多種多様なハチドリ科の鳥が観察でき、バードウォッチャーの人気スポットになっています。
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