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ハコネシダとは?

はこねしだ

ハコネシダとは、箱根を産地の一つとする小型の美しいシダ植物で、岩場や石垣に自生します。

ハコネシダ(箱根羊歯)は、イノモトソウ科に属するシダ植物の一種です。学名はAdiantum monochlamysで、アジアンタムの仲間として知られます。名前は神奈川県の箱根地方に多く自生することに由来しますが、日本全国の温暖な地域や朝鮮半島中国などにも分布します。

最大の特徴は、その繊細な葉の形状です。葉柄は黒〜濃褐色で光沢があり、小葉は扇形〜くさび形をした薄い質感のものが互い違いに並びます。この美しい葉の形状はアジアンタム属に共通する特徴で、観葉植物として栽培されるカジノキシダ(アジアンタム)の近縁です。胞子嚢群は小葉の縁が折り返された「偽苞膜」に包まれており、これもアジアンタム属の識別点の一つです。

自生環境は、半日陰の湿った岩壁、石垣、崖地などです。石灰岩質の岩場を好む傾向があり、滴り落ちる水分がある場所に群落を作ることがあります。乾燥に弱い一方で、岩の隙間に根を張る適応能力をもちます。

日本の在来シダとして自然の景観に溶け込む一方、その美しい葉の形から生け花やフラワーアレンジメントでグリーン素材として使われることもあります。シダ植物の多様性と繊細な美しさを体現する存在といえます。

使い方・例文

箱根や京都の古い石垣の隙間から、ハコネシダの黒い光沢ある葉柄と扇形の小葉が優雅に垂れ下がっている様子が見られます。

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