ハイギョ目とは?
はいぎょもく
ハイギョ目とは、肺に相当する器官で空気呼吸ができる古代的な魚類のグループで、魚類と陸上脊椎動物の進化的な中間に位置する生き物です。
ハイギョ目(肺魚目、Dipnoi)は、条鰭類とは異なる系統に属する肉鰭類(にくきるい)の一群で、現在も生きた化石として少数が生き残っています。魚でありながら、鰾(うきぶくろ)が変化した肺に似た器官を持ち、水面から直接空気を吸って呼吸できるのが最大の特徴です。
ハイギョの仲間は古生代デボン紀(約4億年前)に出現したとされ、当時は世界中の淡水・海水域に多数の種が存在しました。現在まで生き残っているのは3属6種のみで、以下の地域に分布しています。
- アフリカ肺魚(プロトプテルス属):アフリカ中部・西部の淡水域
- 南アメリカ肺魚(レピドシレン属):南米アマゾン流域
- オーストラリア肺魚(ネオケラトドゥス属):オーストラリア東部の河川
アフリカ肺魚は水が干上がる乾季に、泥の中に潜って粘液の繭を作り、肺呼吸だけで数か月間の休眠(夏眠)を行うことができます。この能力は、陸上生活への進化的な適応の原型を示すものとして注目されています。
遺伝子解析により、ハイギョ類は現生魚類の中でシーラカンスとともに四肢動物(両生類・爬虫類・哺乳類など)に最も近縁な系統であることが明らかになっており、脊椎動物の陸上進出を理解する上で非常に重要な生物群です。
使い方・例文
ハイギョ目は生物の授業や進化の解説書でよく登場し、魚類から陸上脊椎動物への進化の「つなぎ」を示す生きた化石として紹介されます。
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