ナナフシモドキとは?
ななふしもどき
ナナフシモドキとは、枝や葉に擬態する長い体を持つ昆虫で、日本に生息する代表的なナナフシの一種です。
ナナフシモドキ(七節擬)は、ナナフシ目ナナフシ科に属する昆虫で、学名はPhraortes elongatus(旧Baculum irregulariterdentatum)です。体長はメスで80〜100mm程度に達し、細長い体と長い脚が枝に酷似した外見を持ちます。
緑色または褐色の体色を持ち、止まっているときは枝の一部にしか見えません。この擬態は捕食者から身を守るための適応であり、動きもゆっくりとしているため、熟練した観察者でも見逃しやすいほどです。「ナナフシ」という名は七つの節を持つ虫という意味ですが、実際の節の数とは必ずしも一致しません。「モドキ」はナナフシに似た別種という意味で名付けられた和名です。
本種は日本全国の低山地や平野部の雑木林に生息し、クヌギ・コナラ・サクラなどの葉を食べます。特徴的なのは繁殖形態で、日本に生息するナナフシモドキはほぼすべてメスであり、単為生殖によって子孫を残します。
卵は地面に落下する形で産みつけられ、アリによって巣に持ち込まれることがあります。卵の形状がアリの好む物質(エライオソーム)に似ているためで、アリによって運ばれることで分散が促進されると考えられています。
使い方・例文
夏の雑木林でクヌギの枝を眺めていると、ナナフシモドキが枝と見分けがつかないほど巧みに擬態していることがあります。飼育が比較的容易なため、学校の理科教材としても使われます。
この用語をシェア
最終更新: