ドローナイフとは?
どろーないふ
ドローナイフとは、両端に持ち手がついた長い刃を手前に引いて木材を削る伝統的な刃物で、木工や木彫りで丸棒や曲面を仕上げるために使われます。
ドローナイフ(drawknife、draw knife)は、長さ15〜40センチほどの幅広い刃の両端に垂直方向の木製または金属製のハンドルが取り付けられた刃物です。作業者が両手でハンドルを持ち、刃を材料に当てて手前に引く(draw)動作で木材などを削ることから、この名がつきました。日本では「引きナイフ」「引き小刀」と呼ばれることもあります。
主な用途は木工・木彫りで、以下のような場面で活躍します。
- 丸棒・椅子脚・弓・ハンドルなどの円形・楕円形断面の成形
- 角材の面取りや粗削り
- 木の皮むき(グリーンウッドワーク)
- スポークシェーブとの併用による仕上げ
刃の角度・押し付け力・引く速度を調整することで削り量を細かくコントロールでき、機械加工では難しい有機的な曲面を手作業で生み出せる点が職人に重宝されます。作業には「シェービングホース」と呼ばれる作業台を用いて材料を固定しながら行うことが多くあります。
電動工具が普及した現代でも、グリーンウッドワーク(生木を使った伝統的木工)や椅子職人・曲げ木工芸の分野でドローナイフは現役の道具として使われ続けています。手道具独特の感触と制御性が評価されており、木工愛好家の間でも人気があります。
使い方・例文
椅子の脚を丸く削り出すとき、職人はシェービングホースに木材を固定し、ドローナイフを両手で持って手前に引きながら形を整えます。
この用語をシェア
最終更新: