ドライプレートプロセスとは?
どらいぷれーとぷろせす
ドライプレートプロセスとは、19世紀後半に普及した、乾燥状態で保存・使用できるゼラチン乳剤を塗布したガラス板を用いた写真技術です。
ドライプレートプロセス(乾板法)とは、ガラス板にハロゲン化銀をゼラチン乳剤に混ぜて塗布し、乾燥させた状態で保存・運搬・撮影できるようにした写真技術です。1871年頃にイギリスの医師リチャード・リーチ・マドックスが基本的な概念を提案し、その後の改良により1880年代から急速に普及しました。
それ以前の主流だった湿板法(コロジオン法)では、ガラス板に薬品を塗布して湿った状態のまま撮影・現像する必要があり、撮影者は暗室テントや化学薬品一式を現場に持ち込まなければなりませんでした。ドライプレートはあらかじめ工場で製造・乾燥したものを購入して使えるため、撮影の手間が劇的に減少しました。
また感度(スピード)が湿板法より大幅に向上し、短い露出時間での撮影が可能になりました。これにより、動きのある被写体の撮影や手持ち撮影が現実的となり、写真の普及に大きく貢献しました。ドライプレートの普及は写真の大衆化を促すとともに、後のフィルム開発の基礎ともなり、近代写真史における重要な転換点とされています。
使い方・例文
野外での風景写真や人物の動作を捉えた写真など、機動性が求められる撮影場面で活躍した技術です。現代の写真フィルムや乾板カメラの原点として、写真史の解説や美術館の展示でよく登場します。
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