ドライブラシとは?
どらいぶらし
ドライブラシとは、絵具を少量だけ含ませた乾いた筆で荒い表面をこすりつけ、かすれた線や質感を表現する絵画技法です。
ドライブラシ(Dry Brush)は、筆に含ませる絵具または水の量を極端に少なくし、ほぼ乾いた状態のままキャンバスや紙の表面をこすって描く技法です。名称の通り「乾いた筆」を使うことが特徴で、ウェットオンウェットとは対照的な技法に位置づけられます。
ドライブラシを用いると、画材の凸凹した表面の出っ張り部分にだけ絵具が付着し、凹部分には付かないため、かすれ・ざらつき・粒状感のある独特のテクスチャーが生まれます。この効果は木の樹皮・草・布地・岩・髪などの質感表現に非常に効果的です。
油彩・アクリル・水彩・テンペラなど様々な画材で応用できます。アメリカの画家アンドリュー・ワイエスはドライブラシ技法を水彩に応用し、精密で質感豊かな写実的作品を多数制作したことで知られています。
ドライブラシの主な使い方と効果は次の通りです。
- 木・草・石などの自然物の質感表現
- ハイライトや光の当たった面の強調
- 下層の色に透けるような重ね塗り効果
- 完成作品の最終的なテクスチャー調整
初心者でも比較的取り組みやすく、画材を選ばない汎用性の高い技法です。
使い方・例文
「ドライブラシで木の幹を描くと、絵具がまばらに付いてリアルな樹皮のざらつきが表現できた」というように、質感描写の技法として登場します。
この用語をシェア
最終更新: