トランジット法とは?
とらんじっとほう
トランジット法とは、惑星が恒星の手前を横切る際に起きる恒星の光量低下を観測することで、惑星の存在を検出する天文学的手法です。
トランジット法(Transit Method)は、系外惑星(太陽系外惑星)を発見するための観測技術のひとつです。惑星が主星(恒星)の手前を通過(トランジット)する際、その惑星が主星の一部を隠すため、地球から見た主星の明るさがわずかに低下します。この光量変化(光度曲線の落ち込み)を精密に測定することで、惑星の存在を間接的に確認します。
トランジット法で得られる情報は豊富です。
- 惑星の半径:光量の低下量は惑星と主星の面積比に対応するため、惑星サイズを推定できる
- 公転周期:トランジットが繰り返す間隔から求められる
- 大気組成の手がかり:トランジット中のスペクトル分析(透過光スペクトロスコピー)で大気の成分を推定できる
この手法の最大の特徴は、多数の星を同時に継続的に観測することで大量の惑星候補を効率よく発見できる点にあります。NASAのケプラー宇宙望遠鏡(2009〜2018年運用)はトランジット法を用いて2000個以上の系外惑星を確認し、宇宙に惑星が普遍的に存在することを実証しました。後継ミッションのTESS(トランジット系外惑星探索衛星)も同様の手法で観測を続けています。
弱点としては、惑星の公転面が地球の視線方向とほぼ一致している場合にしか検出できないという幾何学的な制約があります。それでも発見効率の高さから、現在最も多くの系外惑星が発見されている手法となっています。
使い方・例文
「ケプラー宇宙望遠鏡はトランジット法を用いて、数千個にも及ぶ系外惑星の候補を次々と発見した。」のように、天文学・宇宙探査の文脈で使われます。
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