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トラマドールとは?

とらまどーる

程度から強い痛みに用いる医療用鎮痛薬で、オピオイド受容体への作用と神経伝達物質の再取り込み阻害の二つの仕組みを持ちます。

トラマドールは、中等度から強度の急性慢性疼痛の治療に用いられる医療用鎮痛薬です。日本では「トラマール」「ワントラム」などの商品名で知られ、医師の処方が必要な処方箋医薬品です。作用機序が二重であることが特徴で、他の鎮痛薬と区別されます。

トラマドールの二つの作用機序を整理します。

  • オピオイド受容体への作用: 脳や脊髄のミューオピオイド受容体に結合して鎮痛効果を発揮する。モルヒネなど強オピオイドより親和性は低い
  • モノアミン再取り込み阻害: セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、下行性疼痛抑制系を活性化して痛みを和らげる

この二重作用により、純粋なオピオイドより少ない用量で有効な鎮痛が得られる場合があります。がん性疼痛・術後疼痛・神経障害性疼痛(糖尿病性神経障害など)に用いられることが多いです。

副作用としては、悪心・嘔吐・便秘・眠気・めまいなどが知られています。依存性・乱用のリスクが認識されており、日本では2019年に「第一種向精神薬」に指定されました。服用量・期間は医師の指示を厳守する必要があります。てんかん患者やSSRIなどとの併用では副作用リスクが高まるため、既往症や他の薬との相互作用を必ず確認することが重要です。

使い方・例文

腰椎椎間板ヘルニアによる強い腰痛や坐骨神経痛に対して、NSAIDsや軽度の鎮痛薬では効果が不十分な場合に、医師がトラマドールを処方することがあります。

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