トビケラ目とは?
とびけらもく
トビケラ目とは、幼虫期を水中で過ごす水生昆虫の仲間で、巣(ケース)を作る習性を持ち、川の水質を示す環境指標生物としても知られています。
トビケラ目(学名:Trichoptera)は、昆虫綱に属する目のひとつで、世界に1万3000種以上、日本にも約700種が分布します。成虫はガに似た外見を持ちますが、翅が鱗粉ではなく細かい毛で覆われている点が異なり、「毛翅目(もうしもく)」とも呼ばれます。
最大の特徴は幼虫の生態です。多くの種の幼虫は川底の砂粒・小石・木の葉・木の枝などを絹糸(口から分泌)で貼り合わせて筒状の「巣(ケース)」を作り、その中に入って生活します。このケースは種ごとに形や素材の使い方が異なり、巣を見るだけである程度種類を判別できるほどです。
幼虫の食性もさまざまで、以下のような種類があります。
- 落ち葉などの有機物(植物食・腐食食)
- 藻類を刷毛状の口で集める濾過食性
- 他の小型水生生物を捕食する肉食性
カワゲラ目と同様に、清流を好む種が多く、水質調査の指標生物として利用されます。成虫は春〜秋に水辺の灯火に集まることがあり、釣り人の間では「カディスフライ」として知られ、フライフィッシングのルアー(フライ)のモデルになっています。
使い方・例文
河原の石を拾うと、砂粒や小石を貼り合わせた細長い筒状のケースが付いていることがあります。これはトビケラの幼虫の巣で、川の清らかさを示す指標生物として環境学習でも取り上げられます。
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