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デウシルメとは?

でうしるめ

ウシルメとは、オスマン帝国が主にキリスト教徒の家庭から優秀な少年を徴集してイスラムに改宗させ、官僚や軍人として育成した制度のことです。

ウシルメ(devşirme)とは、オスマン帝国が14世紀から17世紀ごろにかけて実施した人材徴集制度です。トルコ語で「集める」「収集する」を意味し、帝国支配下のキリスト教徒(主にバルカン半島ギリシャ人・セルビア人・ブルガリア人・アルバニア人など)の家庭から、数年に一度、優秀な少年たちを選抜して連れ去りました。

徴集された少年たちはイスタンブールに送られ、イスラム教に改宗させられたうえで、厳格な教育と訓練を受けました。その後は能力に応じて選別され、エリートたちは宮廷での官僚教育(エンデルン宮廷学校)を受けて大臣や高官へと昇進する道が開かれていました。一方、多くは帝国最精鋭の常備歩兵部隊「イェニチェリ」の兵士として育成されました。

デウシルメ制度の特徴として、徴集された者たちはスルタンの「奴隷(クル)」という法的身分を持ちつつも、能力次第で帝国の最高位に就くことができた点があります。実際に大宰相(首相に相当)の多くがデウシルメ出身者でした。この制度により、帝国はトルコ系貴族の権力集中を抑制し、スルタンへの忠誠を核とした官僚・軍事機構を維持しました。17世紀以降は制度が形骸化し、やがて廃止されました。

使い方・例文

オスマン帝国史や中学・高校の世界史の授業で、イェニチェリ部隊の起源を説明する際にデウシルメ制度が取り上げられます。

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