バルカン半島とは?
ばるかんはんとう
バルカン半島とは、ヨーロッパ南東部に位置する半島で、複数の国家と民族が複雑に入り組む地政学的要衝です。
バルカン半島は、ヨーロッパ大陸の南東端に突き出た大きな半島です。北はドナウ川・サバ川流域を境界とし、西はアドリア海、東は黒海、南はエーゲ海・地中海に面しています。面積はおよそ55万平方キロメートルに及び、スロベニア・クロアチア・ボスニア・ヘルツェゴビナ・セルビア・モンテネグロ・北マケドニア・アルバニア・コソボ・ギリシャ・ブルガリア・ルーマニア・トルコの一部などが含まれます。
「バルカン」という名称はトルコ語で「山」を意味し、半島全体が山がちな地形で知られています。歴史的には古代ギリシャ・ローマ、ビザンツ帝国、オスマン帝国が相次いで支配し、多様な民族・宗教・言語が交差する地域となりました。19世紀から20世紀初頭にかけて、オスマン帝国の衰退とともに各民族の独立運動が激化し、バルカン戦争(1912〜1913年)が勃発しました。この地域の複雑な対立は第一次世界大戦の引き金ともなりました。
現代では「バルカン化」という言葉が生まれるほど、民族・宗教・国家の対立が根深い地域とも見なされていますが、1990年代の旧ユーゴスラビア解体後の紛争を経て、現在は多くの国がEU加盟を目指して民主化・安定化を進めています。観光面ではアドリア海沿岸の美しい景観や古代遺跡が人気を集めています。
使い方・例文
世界史の授業でバルカン半島が「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれた背景を学ぶ場面や、旅行でドブロブニクやアテネを訪れる際に登場する地名です。
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