ディソナンスとは?
でぃそなんす
ディソナンスとは、音楽において不協和・緊張感のある音の組み合わせを指し、解決(コンソナンスへの移行)を求める動的な性質を持ちます。
ディソナンス(dissonance)はラテン語の「dissonare(不一致に鳴る)」に由来し、音楽理論では聴感上の緊張・不安定さをもたらす音程や和音の状態を指します。対義語はコンソナンス(consonance=協和)で、ディソナンスとコンソナンスの関係は西洋音楽の調性体系において和声進行の根本的な原動力となっています。
どの音程がディソナンスかは時代や文化によって異なります。中世西洋音楽では3度や6度も不協和とされていましたが、ルネサンス以降は協和音程に分類されるようになりました。現代の一般的な西洋音楽理論では、短2度・長7度・増4度(トライトーン)などがディソナンスの代表とされています。
ディソナンスの音楽的役割は多岐にわたります。
- 和声進行における緊張と解決のドライブ力(例:属7和音がコンソナンスへ解決する)
- 感情的な緊張・不安・悲しみ・葛藤の表現
- 20世紀以降の現代音楽では意図的な不協和が美的表現として積極的に用いられる
- ブルースやジャズでは「青さ(ブルーノート)」の源泉
心理学・認知科学の文脈では「認知的不協和(cognitive dissonance)」という概念もあり、矛盾する信念・態度・行動を同時に保持するときに生じる不快な心理状態を指します。このように「ディソナンス」は音楽を超えて緊張・矛盾・不調和の比喩として広く使われる語です。
使い方・例文
ピアノの演奏でぶつかり合う音が生じたとき「このディソナンスが次の和音に解決するときの気持ちよさが、この曲の聴きどころだ」と説明されます。
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