テュールとは?
てゅうる
テュールとは、北欧神話に登場する戦争と正義を司る神で、フェンリル狼に右手を失った勇気の象徴です。
テュールは北欧神話(ノルド神話)に登場する神で、戦争・勝利・法律・正義を司るとされています。英語の「Tuesday(火曜日)」の語源はテュールの名(古英語でTiw)に由来しており、北欧の信仰が曜日の名前に残った例の一つです。
テュールはオーディンの息子とも、巨人族出身ともされており、神話の資料によって伝承が異なります。その最も有名なエピソードは、怪物の狼フェンリルを縛る場面です。神々はフェンリルが将来世界を滅ぼす危険を察知し、魔法の綱グレイプニルで縛ろうとしましたが、フェンリルは騙されることを恐れ、誰か一人の手を口に入れることを条件として出しました。テュールのみがこれに応じ、自らの右手をフェンリルの口の中に差し出しました。フェンリルが縛られて動けなくなると、テュールは右手を噛み切られましたが、世界を守るために進んで犠牲を払ったのです。
この神話から、テュールは単なる武力の神ではなく、法と秩序・誓約・勇気の神として崇敬されてきました。ラグナロク(神々の黄昏)では冥界の番犬ガルムと相討ちになるとされています。現代のポップカルチャーやゲーム・映画などでもたびたび登場する神です。
使い方・例文
北欧神話を題材にしたゲームや小説で「テュール」という名の戦士や守護者キャラクターが登場するとき、その名は勇気と犠牲の象徴として用いられています。
この用語をシェア
最終更新: