チッタとは?
ちった
チッタとは、ヨガやインド哲学で「心」「意識の場」を指す概念で、思考・感情・記憶・無意識のすべてを含む心の総体を表します。
チッタは、サンスクリット語の語根「チット(cit)」に由来し、「知覚する・考える」という意味から派生した言葉で、「心の場」「意識の器」などと訳されます。ヨガ哲学(特にパタンジャリの『ヨーガ・スートラ』)における中心的な概念のひとつです。
チッタは単なる「頭の中の思考」ではなく、意識の三つの機能すべてを含む広い概念です。
- マナス(マインド): 感覚器官から入ってきた情報を受け取り、処理する働きをする部分。
- ブッディ(知性・識別知): 判断・識別・意志決定を行う高次の知性。
- アハンカーラ(自我意識): 「私」という個人的なアイデンティティ感覚。
パタンジャリは『ヨーガ・スートラ』の冒頭で「ヨーガとはチッタの働き(ヴリッティ)を止滅することである(ヨーガ・チッタ・ヴリッティ・ニローダハ)」と定義しており、ヨガの究極目的がチッタの動揺を鎮めることにあることを示しています。
チッタにはサンスカーラ(過去の経験の印象)が蓄積されており、これが日常の思考や感情の反応パターンを左右するとされています。アーサナや呼吸法・瞑想を実践することで、チッタの波立ちを静め、純粋な意識(プルシャ)の本質に近づくことがヨガの道とされています。
使い方・例文
ヨガの哲学クラスで「チッタが乱れているとき」という表現が出たとき、それは頭の中で思考や感情が次々と湧き上がり、落ち着かない状態にある心全体を指しています。
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