チゴガニとは?
ちごがに
チゴガニとは、満潮時に潮だまりや干潟で両方のはさみを素早く振り上げる「ウェービング」行動が特徴の小型のカニです。
チゴガニ(稚児蟹)は、十脚目スナガニ科(Ocypodidae)に属するカニで、学名はIlyoplax pusillusです。甲幅は1cm前後と小型で、淡褐色〜灰色の体色を持ちます。日本では本州中部以南から沖縄にかけての干潟や河口の泥干潟に生息しています。
最も知られる行動特性は「ウェービング」で、干潟が干出したときに多数の個体が同時に両方のはさみを上下に振る様子は、まるで稚児(幼い子ども)が手を振っているように見えることがその名の由来です。このウェービングは個体間のコミュニケーション、特に縄張り宣言や求愛行動に関連していると考えられています。
チゴガニは干潟の泥を食べて有機物を消化する堆積物食者(デポジットフィーダー)で、食べた後の泥を丸めた「擬糞」を周囲に積み上げる行動も特徴的です。干潟の生態系における物質循環に重要な役割を果たしています。
干潟環境は全国的に埋め立てなどで減少しており、チゴガニも生息地の喪失が懸念される生物のひとつです。そのウェービング行動の一斉性は干潟観察の見どころとなっており、自然体験学習の場でも人気があります。
使い方・例文
潮が引いた干潟を訪れると、チゴガニが無数に集まって一斉に両手を振り上げるウェービングを行う光景が見られ、干潟観察会での人気スポットになっています。
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