ダゲレオタイプとは?
だげれおたいぷ
ダゲレオタイプとは、1839年にフランスで公開された世界初の実用的な写真技術で、銀メッキした銅板に鮮明な画像を焼き付けるものです。
ダゲレオタイプ(Daguerreotype)は、フランスの画家・発明家ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが考案し、1839年8月19日にフランス科学アカデミーで公開発表された写真技術です。この日は写真の誕生日として広く記念されています。
製法の概略は次のとおりです。
- 銀メッキした銅板をヨウ素蒸気にさらし、感光性のあるヨウ化銀の薄層を形成する
- カメラ・オブスキュラ(暗箱)に板を装填し、数秒から数分の露光を行う
- 水銀蒸気で現像し、潜像を可視化する
- チオ硫酸ナトリウム(定着液)で未感光部を除去して画像を定着させる
ダゲレオタイプの最大の特徴は、その驚異的な解像度と細部の精密さです。一方で、像は鏡像になり複製できない一点ものであること、水銀を使う製法の危険性、脆弱で扱いにくい点が短所でした。それでも肖像写真として爆発的に普及し、19世紀中頃まで欧米を中心に広く使われました。その後、複製可能なカロタイプやコロジオン湿板法の登場により次第に廃れましたが、現存する作品は写真史上の貴重な遺産として博物館に所蔵されています。
使い方・例文
「ダゲレオタイプで撮影された19世紀の肖像写真は、現代のデジタル写真に劣らぬ鮮明さで当時の人々の表情を伝えている」のように使われます。
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