カロタイプとは?
かろたいぷ
カロタイプとは、1840年代にイギリスのウィリアム・フォックス・タルボットが発明した写真技術で、紙ネガを用いて複数の陽画を焼き付けられる世界初の複製可能な写真方式です。
カロタイプ(Calotype)とは、1841年にイギリスの科学者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが特許を取得した写真撮影技術です。「美しい印象」を意味するギリシャ語「カロス(kalos)」に由来する名称で、タルボタイプとも呼ばれます。
カロタイプの最大の特徴は、ヨウ化銀を塗布した紙を感光材料として使用し、ネガ(陰画)を作成してからそれを使って複数のポジ(陽画)を焼き付けられる点です。この「ネガ・ポジ方式」こそが現代写真の基礎となる発明であり、カロタイプ以前のダゲレオタイプ(銀板写真)は直接陽画を作るため複製できませんでした。
技術的な手順としては、硝酸銀とヨウ化カリウムで処理した紙をカメラで露光し、没食子酸と硝酸銀の現像液で現像します。得られた紙ネガを別の感光紙に密着させて日光で焼き付けることで陽画を作成します。
カロタイプは複製可能という革命的な特長を持つ一方、ダゲレオタイプに比べると解像度が低く、紙の繊維が画像に影響するという欠点もありました。それでも旅行記録や建築写真、肖像写真に広く活用され、写真が「複製できる情報媒体」として普及する礎を築きました。
使い方・例文
写真史や芸術史の授業・解説で「最初の複製可能な写真技術」として紹介されます。「カロタイプによって撮影されたエジプト遺跡の写真が残っている」といった歴史的文脈で登場します。
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