タリク・イブン・ジヤードとは?
たりくいぶんじやーど
タリク・イブン・ジヤードとは、8世紀初頭にイスラム軍を率いてイベリア半島(現スペイン)に侵攻し、西ゴート王国を滅ぼしてアル・アンダルスの礎を築いた将軍です。
タリク・イブン・ジヤード(طارق بن زياد、生没年不詳、7〜8世紀)は、ウマイヤ朝に仕えたベルベル人またはアラブ系の軍人で、イスラム教徒によるイベリア半島征服の立役者として歴史に名を残しています。
711年、タリクはムーサ・イブン・ヌサイルの命を受け、北アフリカから約7000人の兵を率いて海峡を渡り、イベリア半島南端の岩山に上陸しました。この岩山はのちに彼の名を冠して「ジャバル・タリク(タリクの山)」と呼ばれ、現在の「ジブラルタル(Gibraltar)」の語源となっています。
タリクの軍はグアダレーテの戦い(711年)で西ゴート王国のロデリック王を破りました。この決定的な勝利の後、イスラム軍は急速にイベリア半島を北上し、数年のうちに半島の大部分を支配下に置きました。こうして成立したイスラム支配の地はアル・アンダルスと呼ばれ、中世ヨーロッパにイスラム文化・科学・哲学を伝える橋渡し役を担いました。
タリク自身の生涯についての記録は少なく、征服後の消息は明らかではありませんが、その功績はイスラム世界・スペイン双方の歴史において重要な転換点として記憶されています。
使い方・例文
中世ヨーロッパ史やイスラム拡大の文脈で「ジブラルタルの語源」や「イベリア半島征服」を解説する際にタリク・イブン・ジヤードの名が登場します。
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