ゾルホーネとは?
ぞるほーね
ゾルホーネとは、イランの伝統的な武術・体力鍛錬の道場のことで、神聖な空間で独自の儀式とともに行われる鍛錬の場を指します。
ゾルホーネ(Zurkhaneh、ズールハーネとも表記)とは、イランに古来から伝わる伝統的な武術・体力鍛錬の施設および、そこで行われる競技・鍛錬システムの総称です。ペルシア語で「力(zur)の家(khaneh)」を意味します。
ゾルホーネの鍛錬はヴァルゼシュ・エ・バスタニ(Varzesh-e Bastani、古式競技)とも呼ばれ、古代イランの武術と精神的・宗教的な要素が融合したものです。歴史的にはイスラム以前のイランの伝統とイスラムのスーフィズム(神秘主義)が結びつき、独特の文化形式に発展しました。
鍛錬はゴードという太鼓の打楽器のリズムと、詠唱者(モルシェド)の詩の朗唱に合わせて行われます。参加者は円形の練習場(گود、ゴード)に下り、以下のような用具を使った演目を行います。
- ミール(Mil):木製の棒状の重器具を振り回す
- サング(Sang):大型の木製の盾状器具
- チャルフ(Charkh):その場での回転
- カバデ(Kabbadeh):弓状の金属器具を使った動き
2010年にUNESCOの無形文化遺産に登録されており、イランの文化的アイデンティティの重要な一部とされています。現代でも各地のゾルホーネで鍛錬が続けられ、伝統の継承が図られています。
使い方・例文
イランを旅行する際に伝統文化体験としてゾルホーネの見学ツアーが組まれる場面や、UNESCO無形文化遺産の解説でこの語が登場します。
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