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スーパーアンティジェンとは?

すーぱーあんてぃじぇん

スーパーアンティジェンとは、通常の抗原とは異なる仕組みで大量のT細胞を一度に活性化し、過剰な免疫応答を引き起こす物質です。

スーパーアンティジェン(superantigen、SAg)は、一部細菌ウイルスが産生するタンパク質で、通常の抗原提示経路を経ずに、T細胞受容体(TCR)とMHCクラスII分子の特定領域に直接結合することで、大量のT細胞を同時に活性化させます。

通常の抗原は抗原提示細胞によって処理され、T細胞の全体の0.001〜0.0001%程度しか活性化しません。しかしスーパーアンティジェンは処理を必要とせず、T細胞全体の5〜20%以上を一度に活性化することができます。この異常な大規模活性化により、炎症性サイトカイン(TNF-αやIL-2など)が爆発的に放出される「サイトカインストーム」が起き、全身性の炎症反応が引き起こされます。

代表的なスーパーアンティジェンには以下のものがあります。

  • 黄色ブドウ球菌のエンテロトキシン:食中毒や毒素性ショック症候群(TSS)の原因
  • 溶連菌の発熱毒素:猩紅熱や劇症型溶連菌感染症の原因
  • マイコプラズマ関連タンパク質

毒素性ショック症候群(TSS)は、スーパーアンティジェンによる過剰免疫応答の典型例であり、発熱・低血圧・多臓器不全をきたす重篤な状態です。スーパーアンティジェンの研究は、感染症の治療法開発や免疫制御の解明に貢献しています。

使い方・例文

黄色ブドウ球菌が産生するスーパーアンティジェン(腸管毒素)が体内で大量のT細胞を活性化すると、毒素性ショック症候群(TSS)と呼ばれる重篤な病態を引き起こすことがあります。

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