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スポロトリクスとは?

すぽろとりくす

スポロトリクスとは、土壌や植物に存在する真菌の一種で、傷口から感染してスポロトリクス症を引き起こす病原体です。

スポロトリクス(Sporothrix)は、土壌・腐植物・植物の棘や刺などに広く分布する真菌(カビ)の属名です。この属に含まれる菌は腐生菌として自然界に存在しますが、特定の種が人や動物に感染して「スポロトリクス症(スポロトリコーシス)」と呼ばれる深在性真菌症を引き起こします。

主な病原種はSporothrix schenckii(スポロトリクス・シェンキー)で、傷口や擦り傷、棘や木片の刺さった部位から皮膚に侵入します。感染は農業・園芸・林業従事者、猫の引っかき傷などによっても起こることが知られています。

スポロトリクス症の主な病型には以下があります。

  • 皮膚リンパ管:最も多い型。感染部位から上行性にリンパ管に沿って結節・潰瘍が生じる。
  • 固定皮膚型:感染部位に限局した潰瘍や肉芽腫が生じる。
  • 播種型:免疫低下者で全身に広がる重症型。

診断は皮膚病変からの培養検査や組織検査によって行われます。治療にはイトラコナゾールなどの抗真菌薬が使用され、多くの皮膚型では数か月の内服で治癒します。

予防には、園芸や農作業の際に手袋を着用し、傷口をつくらないことが有効です。日本でも散発的な感染事例が報告されており、特に猫との接触による感染が近年注目されています。

使い方・例文

バラの手入れをしていた際に棘で指を傷つけ、その後傷が治らずに皮膚に結節が広がっていった場合、スポロトリクス症の疑いで皮膚科を受診するケースがあります。

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