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スペクトラリズムとは?

すぺくとらりずむ

スペクトラリズムとは、音の倍音構造(スペクトル)を作曲の素材として体系的に活用する現代音楽の手法です。

スペクトラリズム(Spectralism)は、20世紀後半にフランス中心に生まれた作曲の思想・手法で、音響学的な分析によって明らかにされる音の倍音列(スペクトル)を、楽曲の旋律・和声・構造の源泉として積極的に用います。

従来の西洋音楽理論が音程や音階を抽象的な記号として扱ってきたのに対して、スペクトラリズムは「音とは物理現象である」という観点から出発します。作曲家は電子的な音響分析ツールを用いて特定の音の倍音成分を調べ、その周波数比を和音や旋律素材として取り込みます。その結果、半音よりも細かい微分音を多用した、豊かで複雑な音響テクスチャーが生まれます。

代表的な作曲家としてジェラール・グリゼーやトリスタン・ミュライユが挙げられます。彼らはフランスの作曲家集団「レンサンブル・アンテルコンタンポラン」とも関わりながら、1970年代以降に理論と実践を洗練させました。スペクトラリズムは現代音楽の中でも独自の位置を占め、電子音楽や音響的即興演奏にも影響を与えています。

使い方・例文

グリゼーの作品では、チェロの特定の音を分析して得た倍音成分をオーケストラ全体で響かせ、時間をかけて音色が変容していくように構成されています。

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