スピンコーティングとは?
すぴんこーてぃんぐ
スピンコーティングとは、基板を高速回転させながら液状材料を薄く均一に塗布する薄膜形成技術です。
スピンコーティングは、半導体製造や光学デバイスの製作において広く用いられる薄膜形成手法です。基板(ウェハやガラスなど)の中央に液状の材料(レジスト・有機溶液・塗料など)を滴下し、基板を数百〜数千回転/分の速度で回転させることで、遠心力によって液体が均一に広がり、余分な液が飛散して薄い膜が形成されます。
膜厚は回転速度・溶液の粘度・溶媒の揮発性などによって制御され、数ナノメートルから数マイクロメートルの範囲で調整できます。回転後は加熱(ベーク)によって溶媒を蒸発させ、膜を定着させることが一般的です。
主な用途には以下のようなものがあります。
- 半導体リソグラフィ用フォトレジストの塗布
- 有機EL・太陽電池などの機能性薄膜形成
- 反射防止膜・保護膜の成膜
- 研究・試験用サンプルの作製
スピンコーティングは装置が比較的安価で操作も簡便なため、研究室から量産ラインまで幅広く使われています。一方、基板の中心と外周で膜厚にわずかな差が生じやすい点や、液体の多くが飛散して無駄になるという課題もあります。均一性と再現性を高める観点から、チャンバー内の雰囲気制御や回転プロファイルの最適化が研究されています。
使い方・例文
半導体製造工程でシリコンウェハ上にフォトレジストを塗布する際や、大学の研究室で有機薄膜太陽電池の活性層を成膜する際に用いられます。
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