本文へスキップ

ストリゴラクトンとは?

すとりごらくとん

ストリゴラクトンとは、植物が根から分泌するホルモンの一種で、枝分かれの抑制や菌根菌との共生に関わる重要な植物ホルモンです。

ストリゴラクトン(Strigolactone)は、植物が生産・分泌する植物ホルモンの一グループです。もともとはアフリカ寄生植物「ストライガ(Striga)」の発芽を促進する物質として発見されたことから、この名前が付けられました。

ストリゴラクトンが注目を集めるようになったのは、植物の枝分かれ(分枝)の抑制に関わるホルモンとして認識されるようになったことがきっかけです。植物体内では、オーキシンやサイトカイニンといった古くから知られるホルモンと連携しながら、腋芽の成長を制御し、植物全体の形態形成に影響を与えます。

また、ストリゴラクトンには菌根菌(アーバスキュラー菌根菌)との共生を促進する働きもあります。植物が根から土壌中に分泌することで菌根菌を引き寄せ、栄養素の吸収効率を高める共生関係の確立を助けます。

この物質の主な役割をまとめると次のとおりです。

  • 脇芽・側枝の成長を抑制し、主茎優先の樹形を形成する
  • 菌根菌の菌糸分岐を促して共生を誘導する
  • 寄生植物の種子発芽を促す(植物にとってはデメリット)
  • 根の発達や光・養分環境への応答を調整する

農業分野では、ストリゴラクトンの働きを利用してイネや野菜の収量向上や、寄生植物の防除に役立てる研究が進んでいます。

使い方・例文

植物ホルモン学の授業や農業研究の論文で、「ストリゴラクトンが枝数を制御している」「ストリゴラクトンによって菌根菌の共生が始まる」といった文脈で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語