スッラとは?
すっら
スッラは、古代ローマの将軍・独裁官で、武力によってローマに進軍し独裁権を握った最初の人物として、共和政末期の動乱を象徴する人物です。
スッラ(Lucius Cornelius Sulla Felix、紀元前138年〜紀元前78年)は、古代ローマ共和政末期の将軍・政治家です。「幸運なる者(フェリクス)」という添え名を自ら名乗り、ローマ史上初めて軍を率いてローマ市に武力進軍した人物として歴史に刻まれています。
スッラはマリウスとの権力闘争(マリウス派対スッラ派の対立)を経て、紀元前88年と紀元前83年の二度にわたってローマに軍を進め、内乱を制して支配権を握りました。紀元前82年には元老院から「独裁官(ディクタトール)」の地位を与えられましたが、これは従来の一時的な非常大権とは異なり、無期限の独裁権に近いものでした。
権力を握ったスッラは、「プロスクリプティオ(公敵宣告)」と呼ばれる粛清リストを公開し、政敵を次々と処刑・追放しました。一方で、弱体化していた元老院の権限を回復させる保守的な改革も行い、共和政の制度的な再建を目指しました。
驚くべきことに、スッラは紀元前79年に自ら独裁官の地位を返上して引退し、翌年に亡くなりました。彼の「軍による政治介入」という前例は、その後のカエサルやアウグストゥスの台頭に大きな影響を与え、ローマ共和政崩壊への道を開いたと評されています。
使い方・例文
スッラの名は、ローマ共和政の終焉を学ぶ歴史の文脈で、内乱と独裁の象徴として語られます。
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