スキーマとは?
すきーま
スキーマとは、過去の経験から形成された知識・概念の枠組みや構造のことで、認知心理学やデータベース設計で広く使われます。
スキーマ(schema)とは、ギリシャ語で「形・構造」を意味する言葉で、主に認知心理学とデータベース工学の分野で用いられます。
認知心理学におけるスキーマは、スイスの発達心理学者ジャン・ピアジェが提唱した概念で、人間が世界を理解するために用いる「知識の枠組み」や「認知的構造」を指します。私たちは新しい情報を接するたびに、既存のスキーマに照らして解釈します。たとえば「レストラン」というスキーマを持つ人は、「席に案内される→メニューを選ぶ→食事をする→会計をする」という一連の流れを自動的に期待します。スキーマには以下の種類があります。
- 人物スキーマ:特定の人物タイプへの期待(「医者は白衣を着ている」など)
- 役割スキーマ:社会的役割に基づく行動への期待
- イベントスキーマ(スクリプト):典型的な出来事の流れに関する知識
一方、データベースやプログラミングにおけるスキーマは、データの構造・型・テーブル・関係性を定義する「設計図」を指します。SQLデータベースでは、どのテーブルにどの列があり、どのデータ型を持つかをスキーマとして定義します。
両者に共通するのは「構造を定義して意味を与える枠組み」という本質です。スキーマは効率的な情報処理を可能にする一方、固定化した思い込みにつながる「スキーマバイアス」も引き起こすことがあります。
使い方・例文
「子どもは積み重なった経験からスキーマを形成し、新しい状況でもそれを応用して理解しようとする」「データベースのスキーマを設計するには、まずどんな情報を保存するかを整理する必要がある」のように使います。
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