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ジョン・ヒックスとは?

じょん・ひっくす

ジョン・ヒックスとは、20世紀イギリス経済学者で、IS-LMモデルの考案やヒックス需要など一般均衡理論の数学的精緻化に貢献し、1972年にノーベル経済学賞を受賞した人物です。

ジョン・リチャード・ヒックス(John Richard Hicks、1904〜1989年)は、イギリスのウォリックシャー生まれの経済学者で、オックスフォード大学を中心研究を行いました。1972年にケネス・アローとともにノーベル経済学賞を受賞しています。

ヒックスの最も広く知られた業績は、1937年の論文でケインズの『一般理論』を数学的・図式的に定式化したIS-LMモデル(アイエス・エルエム・モデル)の考案です。ISはInvestment-Savingの均衡を、LMはLiquidity-Money supplyの均衡を表し、この二つの曲線の交点で国民所得と利子率が同時決定されるというモデルは、マクロ経済学の標準的な分析枠組みとして現在も教科書で広く使われています。

また1939年刊行の『価値と資本』(Value and Capital)では一般均衡理論をより体系的に展開し、補完財・代替財の概念や動学的均衡分析の基礎を整備しました。需要分析においては「ヒックス需要」(補償需要)の概念を提示し、価格変化の所得効果と代替効果を分離するスルツキー分解の精緻化にも貢献しました。

主要な業績は以下のとおりです。

  • IS-LMモデルによるケインズ理論の図式化
  • 補償需要(ヒックス需要)と代替効果・所得効果の分離
  • 消費者余剰・厚生変化の測定指標の提案
  • 一般均衡の動学的分析の先駆的研究

使い方・例文

マクロ経済学の入門授業で「利子率と国民所得の組み合わせをIS曲線とLM曲線で分析する」場面はヒックスが1937年に考案した枠組みであり、今も世界中の教科書で採用されています。

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