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ラインハルト・ゼルテンとは?

らいんはると・ぜるてん

ラインハルト・ゼルテンとは、ゲーム理論における「部分ゲーム完全均衡」の概念を発展させたドイツの経済学者で、1994年にノーベル経済学賞を受賞しました。

ラインハルト・ゼルテン(Reinhard Selten、1930〜2016年)は、ドイツブレスラウ(現ポーランド・ヴロツワフ)生まれの経済学者で、非協力ゲーム理論の精緻化に多大な貢献をした研究者です。ボン大学などで長年教授を務め、ゲーム理論を経済分析に応用する分野の第一人者として活躍しました。

ゼルテンの最大の業績は、ジョン・ナッシュが提唱した「ナッシュ均衡」の概念を洗練させたことです。ナッシュ均衡は複数存在することが多く、その中には「脅し」として信ぴょう性のないものも含まれます。ゼルテンはこの問題を解決するために以下の概念を導入しました。

  • 部分ゲーム完全均衡(1965年):ゲームのどの段階(部分ゲーム)においても合理的な行動を選ぶという条件を加えた均衡概念で、「実行可能な脅し」だけを含む均衡を選び出します。
  • トレンブリング・ハンド完全均衡(1975年):プレイヤーがわずかな確率で「ミス」をする可能性を考慮し、より安定した均衡を選び出す精緻化手法です。

これらの均衡精緻化の方法は、産業組織論・交渉理論・競争政策の分析ツールとして広く使われています。1994年には、ジョン・ナッシュ、ジョン・ハーサニとともにノーベル経済学賞を受賞しました。また晩年は行動経済学にも強い関心を持ち、人間の実際の意思決定とゲーム理論の橋渡しにも取り組みました。

使い方・例文

「企業間の価格競争モデルを分析するゼミでは、ゼルテンの部分ゲーム完全均衡を使って「実現可能な脅し」だけを均衡として選ぶ手順が演習に取り上げられました。」

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