ジョン・エドルマンとは?
じょんえどるまん
ジョン・エドルマンは、抗体(免疫グロブリン)の化学的構造を解明し、免疫反応の分子基盤を明らかにした、1972年にノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカの生化学者・免疫学者です。
ジェラルド・モーリス・エデルマン(Gerald Maurice Edelman、1929〜2014年)は、アメリカ・ニューヨーク出身の生化学者・免疫学者で、抗体の分子構造を初めて詳細に決定したことで知られます。日本語では「エドルマン」「エデルマン」と表記されることがあります。
エデルマンの最大の業績は、免疫グロブリン(抗体)の完全な一次構造(アミノ酸配列)を解明したことです。抗体が重鎖2本と軽鎖2本がジスルフィド結合でつながったY字型の構造を持つことを示し、さらにIgGの完全なアミノ酸配列を決定しました。これはタンパク質としては当時最大規模の配列決定であり、技術的にも概念的にも画期的な成果でした。
この発見により、「なぜ抗体は無数の異なる抗原を認識できるのか」という免疫学の根本問題への分子レベルの理解が飛躍的に深まりました。抗体の可変領域と定常領域の概念は、現在の抗体医薬品(モノクローナル抗体)開発の理論的基盤となっています。
- 抗体(IgG)の重鎖・軽鎖構造の解明
- IgGの完全アミノ酸配列の決定
- 抗体多様性の分子的理解への貢献
- ロドニー・ポーターとともに1972年ノーベル生理学・医学賞を受賞
エデルマンは晩年、神経科学(意識の神経基盤理論)にも転向し、「ニューラルダーウィニズム」という独自理論を提唱しています。
使い方・例文
がん治療で使われるモノクローナル抗体薬の話題で「抗体のY字型構造」が説明される際、その構造を解明した研究者としてエデルマンの名前が登場します。
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