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サロス周期とは?

さろすしゅうき

サロス周期とは、日食月食が約18年11日ごとに同じパターンで繰り返されるサイクルのことで、古代から天文学者が食の予測に利用してきた重要な周期です。

サロス周期(Saros cycle)とは、日食月食(これらをまとめて「食」と呼ぶ)が約18年10〜11日(正確には6,585.3日、約223朔望月)ごとにほぼ同じ条件で繰り返されるという天文学的な周期のことです。この周期が成り立つのは、太陽地球・月の運動に関わるいくつかの周期が一致するためです。

サロス周期が成立する理由は、以下の三つの月の周期が223:242:239という整数比に近い関係にあることによります。

  • 朔望月(約29.53日):月の満ち欠けの周期(新月から次の新月まで)
  • 交点月(約27.21日):月が黄道面と交差する点(交点)を通過する周期
  • 近点月(約27.55日):月が地球に最も近い点(近地点)を通過する周期

これらがほぼ整数倍で一致するため、約18年11日後には太陽・地球・月の位置関係がほぼ同一に戻り、類似した食が発生します。ただし、0.3日分のずれがあるため、地球上で食が見える場所は約120度西にずれます。そのため、同じ地点から同一のサロス周期による食を観測するには、三周期分(約54年33日)待つ必要があります。

「サロス」という名称はギリシャ語起源とされますが、この周期自体はバビロニア(古代メソポタミア)の天文学者たちがすでに把握していたことが粘土板の記録から確認されており、古代の精密な天体観測の成果として高く評価されています。現代天文学においても食の長期予測に活用されている基本的な概念です。

使い方・例文

「次の皆既日食はいつか」を計算する際にサロス周期が参照され、過去の食の記録から将来の食の日時と見える地域をある程度予測することができます。

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