コーシャー・ビルカーとは?
こーしゃーびるかー
コーシャー・ビルカーは、素数の間隔に関する画期的な研究と双有理幾何学の業績でイラン出身の数学者として2018年にフィールズ賞を受賞しました。
コーシャー・ビルカー(Caucher Birkar、1978年生まれ)は、イラン・クルジスタン州出身の数学者で、現在はケンブリッジ大学およびツィンファ大学(清華大学)で研究に携わっています。2018年の国際数学者会議(リオデジャネイロ)でフィールズ賞を受賞しました。なお、授賞式直後にメダルが盗難に遭うというまれな事件が起き、後日再交付されました。
ビルカーの主な研究分野は双有理幾何学(Birational Geometry)、とくに代数多様体の極小モデルプログラム(MMP:Minimal Model Program)です。これは代数幾何学において、高次元の代数多様体を「最も単純な形」に変形していく理論で、曲面から始まり高次元への拡張が長年の課題でした。
ビルカーはクリストファー・ハコン・マッカーナンらとの共同研究で、一般次元でのMMPの重要なステップを解決しました。さらに独自の研究として、有界性定理(BAB予想)を証明し、ファノ多様体と呼ばれる代数多様体が有限個のファミリーに分類されるという深い結果を示しました。
- 極小モデルプログラムへの貢献
- BAB予想(有界性定理)の証明
- ファノ多様体の分類理論の前進
難民としてイギリスに渡り、数学の才能を開花させたというその経歴も広く知られており、逆境から世界的数学者になった人物として国際的に注目されています。
使い方・例文
代数幾何学の研究・講義でファノ多様体や高次元双有理幾何を扱う際、ビルカーの有界性定理や極小モデルプログラムへの貢献が基礎文献として引用されます。
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