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コル・レーニョ・トラットとは?

これーにょとらっと

コル・レーニョトラットとは、弓の木の部分を弦に当てて引く弦楽器奏法で、ざらついた独特の音色を生み出す特殊技法です。

コル・レーニョトラット(Col legno tratto)は、弦楽器特殊奏法のひとつで、イタリア語で「木(legno)で引く(tratto)」を意味します。通常は毛(弓毛)の面を弦に当てて弾くところを、弓の棹(木の部分)を代わりに弦に接触させてゆっくり引くことで音を出す技法です。

この奏法によって生まれる音は、通常の弓弾きとは大きく異なります。毛とロジン(松脂)によるグリップがないため摩擦が不安定になり、かすれた・ざらついた・幽霊めいた音色が得られます。音量は小さいものの、音楽的な効果は非常に強烈で、恐怖・不安・超自然的な雰囲気を表現するために用いられます。

類似の奏法に「コル・レーニョ・バトゥート(Col legno battuto)」があり、こちらは弓の棹で弦を「叩く」打楽器的奏法です。「トラット(tratto)」は「引く・擦る」動作を意味し、この二つを区別するための術語です。

20世紀の現代音楽・映画音楽・ホラー系サウンドトラックで特に多用されており、バルトーク・クセナキス・ペンデレツキらの作品に効果的な用例が見られます。演奏者の弓を傷める可能性があるため、使用前に指揮者や演奏者の同意を確認することが礼儀とされています。

使い方・例文

ホラー映画のサウンドトラックや現代音楽の演奏会で、弦楽器奏者が弓をひっくり返して木の棹で弦を擦りながら不気味な音を出す場面がコル・レーニョ・トラットです。

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