コルネリウス・カストリアディスとは?
こるねりうすかすとりあでぃす
コルネリウス・カストリアディスはギリシャ出身のフランスの哲学者・経済学者・精神分析家で、社会の「自己創造(自律)」と想像力の政治哲学を展開した思想家です。
コルネリウス・カストリアディス(Cornelius Castoriadis、1922〜1997年)はギリシャのコンスタンティノープル(現イスタンブール)生まれで、後にフランスに移住し活躍した哲学者・経済学者・精神分析家です。
彼は1940年代後半にトロツキー運動から離れ、仲間とともに「社会主義か野蛮か(Socialisme ou Barbarie)」という雑誌グループを創設しました。このグループはスターリン主義と官僚的マルクス主義を批判し、真の社会変革の可能性を探りました。カストリアディスはのちにマルクス主義そのものとも決別し、独自の思想体系を構築していきます。
彼の最重要概念は「社会的想像」(the social imaginary)です。社会は単なる制度の集積ではなく、共有された意味・シンボル・価値の創造的想像によって成立するという考え方で、主著『社会の想像的制度』(1975年)でこの理論を詳述しました。主なテーマは以下のとおりです。
- 社会は「自己制定(auto-institution)」する能力をもつ
- 真の民主主義とは社会が自律的に自己を問い直すプロセス
- 資本主義も官僚制も想像的意味によって支えられている
- 創造的・急進的民主主義の再建が必要
彼の思想は政治哲学・社会理論・精神分析・民主主義論にまたがり、現代の参加民主主義や市民社会論の議論で参照され続けています。
使い方・例文
「社会の制度は固定したものではなく、人々の想像力によって変えられる」という論点を立てる際に、カストリアディスの「社会的想像」概念が引用されます。
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