コッコリソフォアとは?
こっこりそふぉあ
コッコリソフォアとは、炭酸カルシウムの鱗片(円石)で覆われた単細胞の海洋植物プランクトンで、地球規模の炭素循環に重要な役割を果たします。
コッコリソフォア(Coccolithophore)は、黄金色植物門(ハプト藻綱)に属する単細胞の海洋植物プランクトンです。細胞表面が「円石(コッコリス:coccolith)」と呼ばれる炭酸カルシウム(方解石)製の精巧な鱗片で覆われていることが最大の特徴です。直径は一般に2〜20マイクロメートル程度と非常に微小ですが、大量発生すると海面が白濁して衛星写真でも確認できるほどになります。
コッコリソフォアは光合成を行い、海洋における一次生産者として海洋食物連鎖の底辺を支えています。特に地球の炭素循環において二重の役割を持つことが知られています。
- 光合成による二酸化炭素の固定(有機炭素の生産)
- 円石形成時に海水中の炭酸イオンを消費し、逆に二酸化炭素を放出するプロセス
死後、円石は海底に堆積し、数千万年の時をかけてチョークや石灰岩の地層を形成します。イギリスのドーバーの白い断崖(ホワイトクリフス)も大部分がコッコリソフォアの円石の堆積物によるものとされています。
気候変動による海洋酸性化は、炭酸カルシウムの溶解を促進するため、コッコリソフォアの円石形成に影響を与える可能性が研究者から指摘されており、地球環境の観点からも注目される生物群です。
使い方・例文
コッコリソフォアが大量発生した海域はターコイズブルーや乳白色に見え、衛星画像にはっきりと映ることがあります。古生物学では地層中の円石の種類から過去の海洋環境を復元する手がかりとして利用されます。
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