本文へスキップ

コスマス・インディコプレウステスとは?

こすますいんでぃこぷれうすてす

コスマス・インディコプレウステスは、6世紀のビザンティン時代に活躍したギリシア人商人・旅行家で、キリスト教的世界観に基づく地理書『キリスト教地誌』を著したことで知られる人物です。

コスマス・インディコプレウステス(Cosmas Indicopleustes、6世紀活躍)は、ビザンティン帝国時代のギリシア人商人・旅行家・神学者です。「インディコプレウステス」というギリシア語の名はインドへの航海者を意味し、彼がインドやエチオピアなどを実際に旅したことを示しています。後に修道士となったと伝えられています。

彼の名が歴史に残るのは、550年頃に著した地理・神学的著作『キリスト教地誌(クリスティアニケー・トポグラフィア)』によるものです。この書物は全12巻からなり、次のような特徴を持ちます。

  • 地球は球体ではなく、聖書の幕屋をモデルにした平らな箱型だと主張
  • キリスト教神学に基づいて世界の形状・宇宙の構造を説明
  • エチオピア(アクスム王国)・インド・セイロン(スリランカ)・中国に関する具体的な商業・文化情報を記録

科学的な地理観という点では後退した見解を示す一方で、当時の東アフリカ・インド洋交易圏の実態を記した一次資料として、歴史学や地理学の観点から高く評価されています。アクスム王国のキリスト教化や、インド洋を結ぶ交易ルートに関する記述は、中世初期の世界認識を知る貴重な資料です。

使い方・例文

「コスマスの著作は地球平面説を主張する文献として批判される一方で、6世紀のインド洋交易の実態を伝える歴史資料として研究者に重視されている」という文脈で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語