グレー文献とは?
ぐれーぶんけん
グレー文献とは、商業出版社を通さずに作成・頒布される報告書・政府文書・学会発表資料などを指し、学術情報の重要な一部を構成します。
グレー文献(Grey Literature)とは、商業出版や一般的な書籍流通ルートを経ずに作成・配布される文書・資料の総称です。1978年のニューヨーク・セミナーで定義が議論されて以来、図書館情報学や情報管理の分野で広く使われる概念です。
グレー文献の特徴は、品質管理や流通経路が通常の商業出版物と異なる点にあります。必ずしも査読を経ているわけではなく、一般の書店やデータベースでは入手困難なことも多いため、「グレー」(灰色)という名称が用いられます。
代表的な種類としては以下が挙げられます。
- 政府・公的機関の報告書・白書(省庁・自治体・国際機関が発行)
- 学術機関のテクニカルレポート・ワーキングペーパー
- 学会・シンポジウムの予稿集・発表資料
- 企業・NPOの調査報告書・統計資料
- 学位論文(博士論文・修士論文)
グレー文献は、研究分野によっては非常に重要な一次資料となります。特に公衆衛生・環境政策・教育などの分野では、政府機関の調査報告書が研究の根拠となることが多く、系統的レビューやメタアナリシスにおいてもグレー文献の収集が欠かせないとされています。
近年はインターネットの普及により政府文書や調査報告書の電子公開が進み、グレー文献へのアクセスが改善されています。一方で、内容の信頼性や引用の標準化など、課題も残されています。
使い方・例文
文献調査の際に、国の省庁が発行した白書や国際機関の統計報告書、大学の研究機関が公表したテクニカルレポートを参照する場面がグレー文献の典型的な登場場面です。
この用語をシェア
最終更新: