グルコース6-リン酸デヒドロゲナーゼとは?
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グルコース6-リン酸デヒドロゲナーゼとは、ペントースリン酸経路の最初の酵素で、NADPHの産生と核酸合成の前駆体供給を担う重要な酵素です。
グルコース6-リン酸デヒドロゲナーゼ(Glucose-6-phosphate dehydrogenase、G6PD)は、ペントースリン酸経路(五炭糖リン酸経路)の第1段階を触媒する酵素です。グルコース6-リン酸を6-ホスホグルコノラクトンに酸化する際に、NADPをNADPHに還元します。
G6PDの主な生理的役割は次のとおりです。
- NADPH産生:生体内の還元反応や活性酸素の除去に必要な補酵素NADPHの主要な供給源。
- リボース5-リン酸の供給:DNA・RNA合成に必要な五炭糖リン酸を産生する。
- 酸化ストレス防御:赤血球では特にNADPH依存性のグルタチオン還元系を通じて酸化ダメージから細胞を守る。
G6PDは赤血球において特に重要で、この酵素の先天的欠損(G6PD欠損症)は世界で最も一般的な酵素異常症の一つです。アフリカ・地中海地域・東南アジアで高頻度に見られ、マラリア原虫に対する部分的な抵抗性を与えるとも考えられています。欠損者では、そら豆の摂取や特定の薬剤(抗マラリア薬など)の服用によって溶血性貧血が起きることがあります(蚕豆症)。
また脂肪酸合成や抗酸化防御において重要なNADPHを供給するため、がん細胞がG6PDを高発現させてその活発な増殖を維持している例も知られています。
使い方・例文
G6PD欠損症の患者がそら豆(ファバ豆)を食べたり、特定の薬を服用したりすると急性溶血性貧血が生じることがあり、医療現場での服薬指導や渡航前診断で確認が必要な項目として登場します。
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