グアノとは?
ぐあの
グアノとは、海鳥やコウモリの糞が長年堆積して形成された天然の有機肥料資源で、農業の発展を支えた重要な物質です。
グアノ(guano)とは、海鳥やコウモリなどの糞が乾燥した環境で長年にわたって堆積・濃縮されたものです。窒素・リン酸・カリウムを豊富に含む天然の有機肥料として、農業において非常に価値の高い資源として知られています。
グアノが大量に堆積するのは、主に降雨量が極端に少ない地域や洞窟内部です。雨が少ないため分解や流出が進まず、何百年・何千年もかけて厚い層を形成します。代表的な産地としては、南米ペルー沖の島々(フンボルト海流の影響でアンチョビーが豊富なため海鳥が集中する)、南大西洋の島々、そして世界各地の洞窟が挙げられます。
グアノが世界的に注目されたのは19世紀のことです。欧米諸国は農業生産力向上のため大量のグアノを輸入し、ペルーなどの産出国はグアノ貿易で莫大な富を得ました。この時期、グアノの確保をめぐる国際的な競争が起き、「グアノ法(米国)」のような法律も制定されました。
20世紀以降は化学肥料の普及によってグアノへの依存度は低下しましたが、現在も有機農業やオーガニック栽培の分野で天然肥料として利用されています。また、洞窟に堆積したコウモリのグアノは、洞窟生態系を支える重要な栄養源にもなっています。
使い方・例文
「ペルー産グアノは窒素含有量が高く、19世紀の農業革命を支えた」のように、肥料や産業史の文脈で登場します。洞窟資源としては「コウモリの多い鍾乳洞ではグアノが床に厚く堆積している」のように説明されます。
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