クロロフィルaとは?
くろろふぃるえー
クロロフィルaとは、すべての酸素発生型光合成生物が持つ主要な緑色光合成色素で、光エネルギーを化学エネルギーに変換する中心的な役割を担います。
クロロフィルa(Chlorophyll a)は、植物・藻類・シアノバクテリア(藍藻)などすべての酸素発生型光合成生物に共通して含まれる光合成色素です。クロロフィル分子の中で最も基本的かつ重要な種類とされています。
化学的にはポルフィリン環の中心にマグネシウム(Mg)イオンを配位した構造を持ち、長い疎水性のフィトール側鎖でチラコイド膜に固定されています。クロロフィルbとの違いは、ポルフィリン環上の置換基の一つがメチル基(クロロフィルa)かホルミル基(クロロフィルb)かという点です。
光吸収特性として、クロロフィルaは主に青紫色域(約430nm)と赤色域(約680nm)の光を強く吸収し、緑色光は反射するため葉が緑色に見えます。
光合成における機能は以下の通りです。
- 光捕集:アンテナ色素として光エネルギーを集める(大多数のクロロフィルa)
- エネルギー変換:反応中心(P680・P700)のクロロフィルaが光エネルギーを電子励起エネルギーに変換し、電子伝達系を駆動する
光合成速度の指標として水域の一次生産性を調べる際、水中のクロロフィルa濃度が広く測定されており、海洋・湖沼の生態調査でも重要なパラメータとなっています。
使い方・例文
海洋のクロロフィルa濃度は人工衛星のリモートセンシングで観測でき、植物プランクトンの分布や漁場予測にも活用されています。
この用語をシェア
最終更新: