クリプトムネジアとは?
くりぷともねじあ
クリプトムネジアとは、過去に体験・学習した記憶が忘れられたまま無意識に再現され、本人が新しいアイデアと思い込む現象です。
クリプトムネジア(cryptomnesia)とは、心理学・認知科学における記憶の錯誤の一種で、かつて見聞きした情報や体験が意識から忘れ去られ、後にそれが自分の独自のアイデアや創作として思い出される現象を指します。ギリシャ語で「隠れた記憶」を意味します。
このとき、本人は意図的に盗用しているわけではなく、記憶の出所が意識から消えているため「自分が生み出した」と genuinelyに感じています。これが意図的な剽窃(プラジャリズム)との根本的な違いです。
クリプトムネジアが起きやすい状況として、以下が考えられます。
- 幼少期に読んだ本や聴いた音楽が成人後に「思いつき」として浮かぶ
- 大量の情報を処理するクリエイターが記憶の出典を見失う
- 夢の中で体験したことを目覚め後に「創造した」と思い込む
歴史上の有名な事例としては、ビートルズのジョージ・ハリスンが書いた楽曲について、無意識のうちに別の曲をなぞっていたとして訴訟に発展したケースが広く知られています。
芸術・文化の領域では、大量の先行作品を参照しながら創作活動を行うため、クリプトムネジアのリスクが特に高いとされます。研究者・作家・音楽家がこの現象を理解しておくことは、無意識の剽窃を防ぐうえでも重要です。
使い方・例文
作曲家が「自分で考えたメロディー」を楽譜に書き起こしたら、幼い頃に親しんでいた童謡とほぼ同じだったという体験がクリプトムネジアの典型例として、心理学や著作権の解説で引用されます。
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