クリプトとは?
くりぷと
医学用語では「陰窩(いんか)」を指し、扁桃や腸などに見られる小さなくぼみ状の構造です。
クリプト(crypt)は、医学・解剖学の文脈では「陰窩」または「腺窩」と訳され、粘膜表面に存在する小さなくぼみや管状の構造を指します。ギリシャ語の「kryptos(隠れた)」を語源とします。
クリプトが見られる代表的な部位には以下があります。
- 扁桃腺のクリプト:口蓋扁桃の表面にあるくぼみで、免疫細胞が抗原と接触する場として機能します。食物残渣や細菌が溜まりやすく、扁桃炎や扁桃周囲膿瘍の原因になることがあります。
- 腸管のクリプト(腸腺):小腸・大腸の粘膜に存在し、消化液や粘液を分泌します。大腸がんはしばしばこのクリプトの異常な増殖から始まると考えられています。
- 骨のクリプト:歯胚を包む骨の空洞を指す場合もあります。
扁桃のクリプトに白い塊(膿栓・扁桃腺の臭い玉)が生じることがあり、口臭の原因として一般にも知られています。これはクリプトに細菌や食べかすが蓄積して固まったものです。
腸管のクリプトは粘膜の再生・修復においても重要な役割を担っており、消化器疾患の研究において注目される構造です。
使い方・例文
扁桃炎を繰り返す人の扁桃腺をよく見ると、クリプト(くぼみ)に白い膿栓が溜まっていることがあり、これが口臭や違和感の原因になる場合があります。
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