キールアーチとは?
きーるあーち
キールアーチとは、弓形の頂部がふたつの曲線で構成され、中央が船底のような尖った形をした建築装飾用のアーチです。
キールアーチ(Keel Arch)は、建築における装飾的なアーチの形式のひとつで、アーチの上部が内側に湾曲した二重の曲線(オジー曲線)によって構成され、頂点が上方に向かって尖った形状をしています。その断面が船の竜骨(キール)に似ていることからこの名称が付けられました。「オジーアーチ(Ogee Arch)」とも呼ばれます。
キールアーチは主にゴシック建築の後期(14〜15世紀)に発達し、イングランドの「装飾様式(デコレイテッドスタイル)」や「垂直様式(パーペンディキュラースタイル)」に多くの例が見られます。また、インドやイスラム建築でも類似した形式のアーチが用いられており、地域を超えて類似の意匠が発展したことが興味深い点です。
この形式のアーチは構造的な強度よりも装飾的な役割が重視されており、窓の上部、扉口の縁取り、ニッチ(壁龕)の上部装飾などに使われることが多いです。曲線が複雑に交差するデザインは、後期ゴシックの精巧な石工技術の高さを示すものとして評価されています。
現代建築では歴史主義・折衷主義的な設計の中で引用されることがあるほか、美術史や建築史の授業でゴシック様式の特徴を解説する際によく取り上げられます。
使い方・例文
ゴシック建築の教科書でキールアーチが登場するのは、中世ヨーロッパの大聖堂や宮殿の扉口や窓枠の装飾を解説するページが典型的です。
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