ガンマ線バースト観測衛星フェルミとは?
がんませんばーすとかんそくえいせいふぇるみ
ガンマ線バースト観測衛星フェルミとは、NASAが運用する宇宙ガンマ線天文台で、宇宙最大の爆発現象であるガンマ線バーストを全天にわたって常時監視する衛星です。
フェルミガンマ線宇宙望遠鏡(Fermi Gamma-ray Space Telescope)は、NASAが2008年6月に打ち上げた宇宙天文台で、物理学者エンリコ・フェルミにちなんで命名されました。軌道高度約550キロメートルの低軌道から、可視光では観測できない高エネルギーガンマ線を捉えることを主目的とします。
フェルミは主に2つの検出器を搭載しています。
- LAT(大面積望遠鏡):20MeVから300GeV超のガンマ線を全天で追跡する主望遠鏡
- GBM(ガンマ線バーストモニター):8keVから40MeVの範囲でガンマ線バーストを検出するモニター機器
ガンマ線バーストは宇宙でもっとも激しいエネルギー放出現象で、中性子星どうしの合体や超大質量星の崩壊(極超新星爆発)が起源と考えられています。フェルミはこれらを検出するとリアルタイムでアラートを世界中の天文台に発信し、多波長観測への橋渡し役を担っています。
2017年には重力波検出機LIGOと連携して中性子星合体イベントを電磁波で確認するというマルチメッセンジャー天文学の歴史的成果に貢献しました。また暗黒物質の対消滅シグナルの探索や、パルサー・活動銀河核の研究にも重要なデータを提供し続けています。
使い方・例文
「フェルミ望遠鏡がガンマ線バーストを検出したアラートを受け、世界中の天文台が一斉に追観測を開始した」のように、高エネルギー天文学の観測連携の文脈で登場します。
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