カルトンとは?
かるとん
カルトンとは、主に美術用や宝飾店・銭湯などで用いられる平たいトレイや厚紙台のことで、物を整理・提示するために使われる道具です。
カルトン(carton)は、フランス語で「厚紙」「ボール紙」を意味する語に由来し、日本では主にいくつかの異なる用途を指して使われる言葉です。
美術・デザイン分野では、下絵や習作を描くための厚手の紙や板を指します。ルネサンス期のヨーロッパ絵画では、フレスコ画やタペストリーの下絵として実物大の「カルトーネ(cartone)」が作られ、これが転写の際に使われました。ラファエロやレオナルド・ダ・ヴィンチの作品にも、この下絵スケッチが現存しています。
一方、日本の日常語としてより広く知られているのは、宝飾店や質屋などで使われる小物を載せるトレイとしてのカルトンです。指輪や時計などの貴金属・宝飾品を顧客に見せる際に、傷をつけないよう柔らかい布や革張りのトレイに載せて提示します。
また、銭湯や旅館などの脱衣所では、貴重品を一時的に置く小さな浅い容器をカルトンと呼ぶ地域もあります。さらに製菓・食品業界では、クリームや材料を量って入れる小さな容器をカルトンと呼ぶこともあります。
いずれの用途でも共通しているのは「物を整然と載せ、提示・管理するための平たい器」という機能であり、文脈によって指す物が異なる点に注意が必要です。
使い方・例文
「宝飾店では、店員がダイヤモンドの指輪をカルトンに並べて顧客に見せ、比較検討しやすいよう工夫します。」
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