タペストリーとは?
たぺすとりい
タペストリーとは、色糸で図柄を織り込んだ装飾用の布で、主に壁掛けとして使われる工芸品・インテリアアイテムです。
タペストリー(tapestry)は、縦糸に色糸の横糸を絡めて絵や文様を表現した織物です。もともとは中世ヨーロッパで発達した壁装飾品であり、石造りの城や教会の冷たい壁面を覆い断熱効果を持たせながら、聖書の場面・狩猟図・神話などを視覚的に伝える「壁の絵」としての役割を果たしていました。
タペストリーの特徴と製法の要点は次の通りです。
- 縦糸(経糸)は完成品の表面に現れず、横糸の色だけが文様を形成する
- 手織りの場合は職人が絵の下図(カルトン)を参照しながら一段ずつ色糸を変えて織る
- 機械織りの量産品から1点ものの芸術作品まで幅広い
- 素材はウール・シルク・綿・合成繊維など
歴史的に名高い作品にはフランスの「貴婦人と一角獣」(クリュニー美術館)やバイユーのタペストリー(1066年のノルマン征服を描いた刺繍布)などがあります。フランスのゴブラン工房は17世紀から現在まで国立製作所として高品質なタペストリーを制作し続けています。
現代では壁掛けインテリアとして一般家庭にも普及しており、マクラメや写真プリント風の安価な商品から、手織り作家による高価な芸術品まで多様な製品が流通しています。
使い方・例文
ダイニングの壁にボタニカル柄のタペストリーを掛けると、部屋に温かみと個性が加わります。
この用語をシェア
最終更新: