カナード翼とは?
かなーどよく
カナード翼とは、航空機の主翼より前方に取り付けられた小型の補助翼のことで、安定性・操縦性・揚力向上を目的に使用されます。
カナード翼(カナード、前翼)とは、航空機の機首付近に設けられた小さな翼のことです。「カナード(canard)」はフランス語で「アヒル」を意味し、アヒルが首を伸ばした姿に似た飛行機の形状に由来します。主翼よりも前方に配置されることから「前翼」とも呼ばれます。
カナード翼には主に以下の機能があります。
- 揚力の補助:離着陸時や低速飛行時に追加の揚力を発生させ、機体の飛行効率を高める
- 操縦性の向上:カナード翼の角度を変えることでピッチ(機首の上下運動)を制御する
- 静不安定の活用:戦闘機では意図的に静的不安定な設計としてカナード翼を組み合わせ、コンピュータ制御で俊敏な機動性を実現する
カナード翼を採用した代表的な機体としては、スウェーデンのサーブ・グリペン戦闘機、欧州共同開発のユーロファイター・タイフーン、フランスのダッソー・ラファールなどがあります。また、ライト兄弟の初期の飛行機もカナード配置を採用していました。
一般的な旅客機では水平尾翼を後部に持つ「通常配置」が主流ですが、一部の実験機や高性能戦闘機でカナード翼が採用されており、航空工学の研究領域でも重要なテーマのひとつとなっています。
使い方・例文
「ユーロファイター・タイフーンはカナード翼と主翼の複合デルタ翼を組み合わせた高機動戦闘機だ」というように、軍用機や航空技術の解説でよく登場します。
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