カタリナ・デ・エラウソとは?
かたりなでえらうそ
カタリナ・デ・エラウソとは、17世紀スペインの女性でありながら男性に変装して兵士として南米各地を渡り歩いた冒険家であり、「修道女中尉」の異名で知られる歴史的人物です。
カタリナ・デ・エラウソ(Catalina de Erauso、1592〜1650年頃)は、スペインのバスク地方サン・セバスティアン出身の女性で、修道院から逃げ出した後に男性に変装してスペイン軍兵士としてペルー・チリ・アルゼンチンなど南米各地で戦い続けた伝説的な冒険家です。「修道女中尉(La Monja Alférez)」の異名で広く知られています。
エラウソは幼くして修道院に入れられましたが、10代のうちに脱走。男性の名を名乗り、その外見的特徴もあって長年にわたり男性として生活しました。スペイン軍に志願してアメリカ大陸に渡り、南米植民地での征服・対先住民戦争に実際に参加しています。その戦闘での勇敢さは上官たちに認められ、中尉(アルフェレス)の位に昇進するほどでした。
しかし数々の決闘・殺傷事件にも関与し、逃亡と再出発を繰り返す波乱の半生を送りました。最終的に司教へ告解した際に女性であることを明かし、その話が広まりスペイン・ローマで一躍有名人となります。ローマ教皇ウルバヌス8世に謁見し、男装を続ける許可まで与えられたと伝えられています。
エラウソが口述した自伝『修道女中尉』は後世に出版され、ジェンダー・植民地主義・個人の自由をめぐる議論において、近世の最も興味深い一次資料の一つとして研究者に参照されています。彼女の生涯は演劇・映画・小説など多くの創作作品の題材にもなっています。
使い方・例文
スペイン植民地時代の歴史やジェンダー研究の文脈で、男装して軍人として生きた女性の実例としてカタリナ・デ・エラウソが頻繁に取り上げられます。また南米征服史を扱う作品でも登場することがあります。
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