カサガイとは?
かさがい
カサガイとは、笠のような形の殻を持つ原始的な巻き貝の総称で、岩礁に固着して生活する食用の貝類です。
カサガイ(笠貝)は、腹足綱カサガイ目(Patellida)などに属する巻き貝の総称です。その名の通り、傘(笠)のように丸く低い円錐形の殻を持ちます。殻に螺旋構造を持たない「帽子型」の独特の形をしており、巻き貝の中でも原始的なグループに位置づけられます。
カサガイは世界中の沿岸岩礁域に広く分布しており、日本の海岸でも潮間帯の岩場でよく見られます。岩の表面にしっかりと吸着して生活し、足の強い吸着力で波の力にも流されません。干潮時に活動して岩についた藻類(珪藻・緑藻など)を舌状の歯舌(しぜつ)で削り取って食べ、満潮時は同じ場所(ホームスカー)に戻る帰巣行動を取ることが知られています。
カサガイの特徴や生態の面白さには以下があります。
- 歯舌の硬度は生物材料の中で最も硬い部類に入るとされ、岩の表面の藻を削る力がある
- 強力な筋肉で岩に張り付くため、外敵から身を守る
- ポルトガル・スペイン・カナリア諸島では食用として一般的(地元料理にも登場)
- 日本でも一部地域(沖縄・九州・離島)では食用にされる
世界各地の沿岸民族にとってカサガイは古くからの食料源であり、遺跡から大量のカサガイの殻が発見されることもあります。生態学的にも岩礁の藻類群集の管理に重要な役割を持っています。
使い方・例文
磯遊びで岩に張り付いた笠型の貝を見かけたら、それがカサガイです。ポルトガルではレモンを絞って岩の上でバター焼きにする「ラパス(lapas)」が名物料理として観光客にも人気があります。
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